Activity Report
国内外の地域医療を医療、保健の視点から学び、実践することで地域に貢献する
【ターソンヤン母子保健プロジェクト】
タイ―ミャンマー国境沿いの地域、Tha song yang(ターソンヤン)郡の病院スタッフと連携したプロジェクトを行っています。ターソンヤン郡は少数民族のカレン族が多く住む地域です。彼らは独自の文化や言語を持つ農耕民族です。国境を越えてミャンマーからやってくる人も多く、国籍を持たないために保険がきかない。自給自足生活だから、病気になったときにお金がない。山奥の地域だからアクセスが悪い、特に雨季は厳しい。教育も十分に行き届いておらず、タイ語がわからない人も多いといった現状あります。こうした厳しい状況の中で暮らすカレン族ですが、とても心が温かく、訪れる人は誰でも迎え入れる習慣を持っています。高齢化率がすごいスピードで高くなっているタイですが、地方の特に国境付近では、感染症が多く、多産で妊娠出産が安全ではない現状があります。ターソンヤン郡でも6割以上が自宅出産し、亡くなる母や子もいます。妊婦さんの健康を守り、赤ちゃんが健康に生まれ、生きていけるようにと、熱心に働き続けるターソンヤン病院のスタッフと一緒にプロジェクトを始めました。
【2019/03/02】一緒に作り上げる仲間からのメッセージ
先日、北海道の余市の方々や東京のママからいただいた赤ちゃんの洋服を、Ready forの寄付金の一部を使わせていただいてターソンヤン病院へお届けしました。妊婦健診や入院したお母さんと赤ちゃんたちに無事届けられた報告をもらったので、こちらにご報告いたします。寄付のお洋服を通して、病院はこわい処置をするところだから自宅で出産したいと思うお母さんたちの誤解を解くきっかけとなれば、また妊婦健診に来るきっかけの一つとなればと思っています。
そして日本にいる赤ちゃんやお母さんたちの思いを繋ぐ機会ともなればと思い、お渡ししました。本当にたくさんの赤ちゃんやお母さんたちの思いの詰まったお洋服たちをありがとうございました!そして改めてReady forのご寄付くださった方々にも感謝の思いです。またピースボールアクションさんより頂いたサッカーボールも病院のイベントの中で子どもたちに寄付いたしました。ありがとうございました。
これからも微々たる力ではあると思いますが、ターソンヤンのスタッフと協力しながら、タイ・カレンのお母さんたちの支援を続けていきます!