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タイ地域医療保健研修 渡航のための注意事項

ー渡航のための注意事項ー

タイ、Thasongyangにようこそ
充実した楽しい地域医療保健研修になるようできる限り準備したいと思います。タイを楽しむための簡単なガイドを作りました。

ターソンヤン病院
ターソンヤン病院
ターソンヤン病院

1)タイについて

タイは仏教の国、王国です。王様を敬っています。王室の批判は不敬罪になるので、ご注意ください。ワイといって手を合わせて挨拶をする習慣があります。できる限り返してあげてください。8時、18時に国家が流れます。その際は立ち止まって下さい。

2)タイの気候

12月は乾季に入り、快適です。普段は半そでですが、朝、晩を冷え込むことがあります。また屋内、電車の中はかなり冷房が効いています。残念ながら冷房の調整はむつかしく、冷えないように羽織るものをご準備ください。山岳地帯で夜泊まる際にはジャケット等が必要になることがあります。フィールドワークの場所によっても変わりますので場所が決まりましたらご連絡致します。

3)バンコクの物価・通貨

バーツを使います。物価は日本よりも安いです。バンコクにある銀行であれば、多くの店舗で円からバーツへの両替は可能です。休めの両替屋でも通常は騙されることなく両替してもらえるようです。(僕個人は銀行口座を開いてそこに送金しています)

4)料理、水、レストラン

タイ料理は美味しいです。辛味、甘味、酸味のバランスを大切にします。辛いのが苦手な人は「辛くしないで/Not spicy/ Mai pet」と頼んでみてください。レストランでの食事は基本的には安全です。不潔に見える屋台での食事、特に生ものについてはあたることがあるので、注意してください。果物屋台は、手袋の有無、保存状態を確認してから購入してください。(大学のキャンパス内は安全だと思います)残念ながら果物のシーズンは3−5月ですが、それでも多くの熱帯の果物を楽しむことができます。
水道の水は飲まないで下さい。大元の浄水システムは問題ないようですが、その後水道管の破損等が多く、飲水はできません。ペットボトルの水を購入するようにしてください。歯磨き、シャワーについては、タイの水を使っていますが、問題ありません。氷についてはバンコクのレストランの氷については基本的に安全だとは思いますが、各自ご判断ください。
http://www.thailandtravel.or.jp/activity/thaicuisine.html
レストランのチップは義務ではありません。タイにはもともとチップ文化はありませんでした。バンコクではチップを置くことがあります。僕は、高級レストランでは10%をめどに、大衆のレストランでは気持ちをこめて20B〜100Bの範囲で置くようにしています。田舎の方ではチップを置く機会は減るようです。タイでは飲酒できる時間が決まっています。11時から14時、17時から24時の間のみです。あと、仏教の日は飲酒できません。ご注意ください。

海外地域医療研修
海外地域医療研修
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5)トイレ

空港、レストラン、大学、病院等はほぼ西洋式のトイレですが、少し田舎に行くとタイ式のトイレがあります。タイ式のトイレでは紙が流せません。ご注意ください。また紙がないことがあるので、郊外やローカルなお店に行く際には紙を持参ください。僕は田舎では常にトイレットペーパーを少量持ち歩くようにしています。

6)マッサージ

タイマッサージはストレッチ、指圧を組み合わせたマッサージで快適です。僕はチップ、40B〜100Bの範囲で渡しています。Thasongyangでは病院内にマッサージはありますが、マッサージ店に行ったことはありません。

7)滞在、買い物、交通、治安

病院の方で寮を用意してくれます。1店コンビニがあり、歩いたり自転車で移動することができます。空いている自転車があれば貸して頂けるとのことでした。

8)空港からの移動、その他移動

Maesot空港からは車で1時間以上かかります。Maesot空港からThasongyang間は病院から送迎のバンを出してくれます。空港で待ち合わせて皆でThasongyangに行く予定にしています。
バンコクの空港はスワナプーム空港、ドンムアン空港があります。基本的にタイ国内はドンムアン空港からの便になります。日本からの到着の際はスワナプーム空港に着くことが多いです。その際はスワナプーム空港からドンムアン空港までバスで移動することになります。ドンムアンのチケットがあれば、無料になることもあるようですが、現時点での状況は確認していません。ご自分でご確認ください。
https://anahideo.com/bangkok-bus-160411/

《スワナプーム空港からバンコク市内への移動》

スワナプーム空港からはエアポートリンクという電車が出ています。エアポートリンク(City line)→パヤタイ(終着駅) 始発は6時、終電は0時です。スワナプーム空港からバンコク市内への移動は、その他にタクシーがあります。タクシーは流しのタクシーではなく、空港1階の出口を出たところにカウンターがあり、そこで並んで待ちます。空港からタクシーを使った場合は到着時に待合料として追加で50Bの支払いが必要です。タクシーは数回に1回くらいありえないくらいに運転が乱暴な運転手にあたることがあり、高速で怖い思いをすることがあります。高速代は別途必要です。(40B〜100B 高速の出口近くで運転手が何か言って来たら100Bを渡せばよいです。100Bは用意しておきましょう) 夜中に着いたり、女性が一人で不慣れな場合はリムジンという選択肢もあります。(タイの女性も深夜は一人でタクシーに乗ることを避ける人はいます)リムジンのカウンターは荷物の受け取りを出てすぐです。リムジンの運転はタクシーと比べると非常に安定しています。バスは楽しいですが、番号や経路を十分に調べてから使用ください。

《ドンムアン空港からの移動》

エアポートリンク(電車)はありません。その他はほとんどスワナプーム空港からの移動と同じです。

9)病気のときに、ワクチン、蚊よけ

必ず旅行者保健にはご加入ください。クレジットカード付帯でも大丈夫です。必ず加入してから来てください。予期せぬ事故等もあります。基本的には病気の際はThasongyang病院で診てもらいますが、重症の場合はMaesot病院もしくは、バンコクの私立の病院へ受診することがあります。
ワクチンに関しては、バンコク短期滞在、また活動としては低リスクとなります。麻疹をふくめた基本的なワクチンの見直し、A、B型肝炎は考慮してよいかと思います。日本脳炎のワクチンのブースト、また心配な方は狂犬病ワクチンを考慮ください。
タイミャンマーの国境沿いはマラリアの流行地ですが、現在マラリアの新規発生症例は非常に減っています。予防内服は不要です。デング熱、チクングニヤは流行します。日本で売っているDEETで十分ですので、蚊が多いところですぐスプレーできるようにご準備ください。タイのコンビニ、薬局でも高濃度のDEETは購入可能です。