熱帯医学セミナー

開発途上国の多くの疾患は貧困、衛生状態と関連があります。
その土地の医療状況を改善するためには病気の知識は必須です!

熱帯医学セミナー報告

 
開催日時 2018年10月27日(土)14:00 - 17:00(14:00開場 14:15開始)
講 師 森 博威:特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート 理事長
マヒドン大学熱帯医学部 特任教授

【1部】マヒドン大学熱帯医学部コース説明会

マヒドン大学のDTMH (Diploma in Tropical Medicine and Hygiene), MCTM (Master of Clinical Tropical Medicine)についての説明会を行いました。マヒドン大学熱帯医学部の歴史、活動内容、コースの概要、開催期間、応募の方法等を紹介しました。住まいや食事等タイでの生活についても説明を行いました。参加者からコース内容、タイでの生活について様々な質問を頂きました。

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【2部】タイ地域医療の現状と課題

タイの地域医療の現状をご紹介しました。この数年で実際に訪問した写真を多くお見せし、タイ、ミャンマー国境沿いの歴史、現状、難民、民族問題、衛生状態、教育、タイの医療保健制度、研修制度、家庭医の取り組み、マラリアへの取り組み、王室活動等、幅広くご紹介しました。参加者の方から住民の生活や医療について様々な質問を頂きディスカッションを行いました。地域医療は医療だけで完結するものではなく、その国の様々な要因の中で人の生活を支えるものであること、タイと日本の地域医療はフェーズが異なるが、お互いに学ぶものが大きいことを確認、共有しました

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【講師プロフィール】

森 博威
特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート理事長
マヒドン大学熱帯医学部特任教授/順天堂大学 医学部総合診療科 講師
2002年鹿児島大学医学部を卒業、沖縄県立中部病院で内科研修終了後、宮古島、福岡、北海道、福島で地域医療に携わる。現在は順天堂大学順天堂医院総合診療科 講師。2010年にタイ王国マヒドン大学熱帯医学DTM&H、2014年PhDを卒業し、現在は特任教授として継続して教育、研究に関わっている。毎年タイで開催するマヒドン大学熱帯医学短期研修には40名を超える日本人の医療従事者が参加している。国内外の地域医療を繋ぐ活動として特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート、とちノきネットワークを主催している。専門領域は総合内科、地域医療、熱帯医学、消化管感染症(原虫)